ベルギーより、クリスマスビール樽生!
ベルギーの首都ブリュッセルとゲントとの中間の東フランドル州シント・リーヴェンス・エッセに位置するヴァンデン・ボッシュ醸造所より、Xmasビール”kerst partel ケルストパーテル alc9.0%”が開栓しました。赤みがかった濃厚色。 チョコやコーヒーを思わす芳ばしい香り。チェリーや干しぶどう、蜂蜜のような風合いには、甘味濃厚ながら旨味も充分愉しめます。後口の仄かなスパイシーさが心地良いです。1800年代後期にアーサー・ヴァン・デン・ボッシュ氏が農場を買い、1897年に醸造を開始。その後も家族経営にて受継がれ、現在は四代目ブルーノ氏の親子が受け継いでいます。
イギリスでも唯一伝統的な製法で造られる「ペールエール」!
イングランド・バートンオントレントに在るマーストンズ醸造所より「Pedigree…alc4.4% ペディグリー」ビアスタイルはイギリス・バートンオントレント発祥のペールエール。イギリス国内でも唯一、伝統的な製法「バートン・ユニオンシステム」で醸造されています。その昔、ビールを発酵させる時の温度管理が未熟だった頃樽内で発酵をさせると、発酵が進みすぎて樽から泡が漏れてしまい処理に困ると言う問題があったそうです。そこで生まれたのが「バートンユニオン・システム」。溢れた泡を別の樽に移動させ、これを元の樽に戻すという醸造法です。樽が20~30個程並びその上にステンレスの容器が樽を跨いで乗っています。溢れた泡はステンレスの容器に運ばれ樽の側面と繋がっているパイプを通ってまた元の樽に戻るという製法です。この行程を3回程繰り返 し発酵が終わるとステンレスの容器には酵 母が残り、この酵母もまた次のエールを仕込むのに再利用しています。また酵母はこのシステムの環境に順応しビールに独特の風味を与えるそうです。色合いは茶色、フルーティーな香りが立ち軽やかな口当たりから、麦芽の甘みの中には微かにオークのような風味もあり複雑な味わい。後口には穏やかな苦味が優しく余韻に広がります。イギリスエール好きの方はもちろんビールファンの方に楽しんで頂きたい、伝統的な「バートンユニオン・システム」のペールエールを是非お試しください。
スコットランドより ポーター樽生!
スコットランド北部のハイランド地方・マンロッキーに位置する1998年設立のブラックアイル醸造所より、「BLACKISLE PORTER ブラックアイル・ポーター…alc4.6%」樽。黒色/ロースト麦芽由来の芳醇な香りが広がり、口当たりは優しくチョコレート、珈琲、カカオの様な甘味がスムース。後口に程好いほろ苦さとバランスの良い味わいが愉しめる。同醸造所は農場を所有、原材料は有機栽培のみを使用という拘りで、醸造所のモットー“SAVE THE PLANET,DRINK ORGANIC”と掲げられていることも頷けます。1946年設立、有機農業団体の英国土壌協会(SOIL ASSOCIATION)の認証も受けている希少なマイクロブルワリーです。